に投稿 コメントを残す

スプリンターのギア

サム・ベネット 55 x 11-30t
ティム・メリエー 56 x 11-30t
マーク・カベンディッシュ 56 x 11-30t
– – – –

 
トラック競技から始まった大ギア化はロードにも波及してきました。
 
大ギア化の理由は同じギア比だとギア歯数が多い方がチェーンの屈曲が小さくなり駆動抵抗が減るからです。
ビッグギア・プーリーと同じ理屈です。
 
以前はローが25t程度でしたからチェーンリングを大きくするとローが重くなりすぎました。しかし、現在は多段化で30t以上を使えるようになり問題は無くなりました。
 
またインナーとアウターの歯数差がありすぎると、以前は変速に支障が出ました。
しかし現在は電動変速などの技術が進み、トラブルが起きにくくなったのも大ギア化が進んだ理由でしょう。
それにしても大きいギアですね。
 
に投稿 コメントを残す

データをトレーニング管理に活かす

デバイスの進歩は素晴らしく様々なデータを管理することが出来るようになってきました。

日々の生活でかかるストレスは活動量計で、トレーニング・ストレスはパワーメーターで計測することが出来ます。

これらを組み合わせトレーニングの精度を高めることが出来ます。

 

1.活動量計で見る日々のストレス

上のグラフはガーミンの活動量計で測ったデータです。

左は睡眠

中央はボディ・バッテリー

右はストレスです。

ちなみにガーミンの活動量のデータトレーニング・ピークスに同期することが出来ます。

 

2.パワーメーターで見る日々のトレーニングストレス

上のグラフは過去28日間のPMC(パフォーマンス・マネージメント・チャート)です。

CTL 過去42日間のTSSの平均※ フィットネス・レベルを表す

ATL 過去7日間のTSSの平均※ 疲労度を表す

TSB CTL-ATL その日の調子を表す

出張中はトレーニングを行っていないため、CTLATLともに徐々に下がっていきます。

一方TSBは上がっています。これは本来は疲労が抜けて調子が良いことを表しています。

過去42日間積み重ねたフィットネス(CTLの高さ)に対し、過去7日間の疲労は少ない(ATLが低い)からです。通常ならパワー高くトレーニング/レースに臨める状態です。

しかし実際は、1.の活動量計が表すとおり出張の移動やストレスで体調はあまり良くありません。

※CTL, ATLは単なる平均ではなく指数関数を使って、一日前を一番重く、42(or7)日前を一番軽く見る計算方法を使っています。

トレーニングの影響は1日前が一番大きく、過去になるほど少ないからです。

 

3.活動量計とパワーメーターを組み合わせる

パワートレーニングの基本として「2つ以上の指標を組み合わせて考える」というのがあります。

例えばトレーニングをTSSのみで判断するのではなく、時間・エネルギー量も併せて見ることでトレーニング評価の精度は上がります。

ここに活動量計のデータが加わったことでトレーニング管理の精度は上がったと言えるでしょう。

 

4.可視化のメリット

こうしてデータを可視化することで、「今日はちょっと注意したほうが良いな」というのが数値化出来ます。

私の場合で言うと、睡眠スコアが75以下、ボディバッテリーが70以下になると黄色信号、パワーに関してはTSBが-20を切ると疲れていると感じます。

目安を作ることによって「今日は1時間早く寝よう」「フォームローラーとストレッチを充実させよう」などの具体的な対策を実行するようになります。

 

クライアント募集について

現在、パワーベースでのコーチングを若干名募集しています。

ご興味のある方は下記よりお問い合わせ下さい。

お問い合わせ

お問い合わせ

コーチングについて

コーチングについて

 

Peaks Coaching Group – Japan

中田尚志

 

 

 

 

に投稿 コメントを残す

[猪野学] ついに悲願の表彰台獲得! 坂バカ俳優・猪野学さん「自転車を通して『可能性』を伝え続けたい」

 
 
チャリダー★快汗!サイクルクリニックでコーチングさせて頂いた猪野学さんのインタビューです。
 
“トレーニングがものすごいエグくて…”笑
 
いえいえ。そんな事はないです。トレーニングは猪野さんの過去データを参考に作っています。
 
(1)トレーニングの作り方
過去のTSS, 時間, kJ(エネルギー量)を参照して質とボリュームを設定していました。
その為、過去のトレーニングから大幅に強度や量が増した訳では無いです。
 
言ってみれば「猪野さんのフィットネスレベルなら、これぐらいは大丈夫!」という強度設定だったわけです。
 
日々こなすボリュームとパワーゾーンの割当を変更しました。例えば今までSSTを週に4回20分ずつをされていたのを、週に2回40分するようにしたといったイメージです。
 
(2)レースの結果は一回で決まらない
乗鞍HCは「絶対タイムが出る!」と思っていただけに正直意外でしたが、続く王滝では見事に年代別2位!
 
これは私も飛び上がるぐらい嬉しかったです。
競技スポーツ全般に言えますが、たった1レースの結果だけで能力を評価するのは間違いです。1レースだけだとたまたま良くない場合もあるからです。ですから乗鞍でタイムが出なかったからと言って今年全体が失敗にはなりません。
 
それは野球のバッターの評価に似ています。年に1回ホームランを打つバッターになるより、3割バッターの方が良く、通年の成績が重要視されるのと同じです。
ひとつのレースでイチかバチかの好成績を狙ったり、ひとつのレース結果に囚われるより、シーズンを通して「良かった」と思えるようにトレーニング&レースするのが大切ですね。
—–
猪野さんはとても誠実にトレーニングに向き合われた印象です。
 
それが視聴者に伝わっているのか、乗鞍の後は多くの方が猪野さんに応援の声をかけておられました。
「猪野さんが自転車を辞めたら、僕ヒルクライムを続けられません!」「猪野さんが同世代の自転車界のGDPを支えていますよ!」という方もいらっしゃって、私も勇気づけられました。
 
 
中田尚志